Today's lesson 「力強さとしなやかさ」
- makiko
- Apr 28, 2016
- 3 min read

普段のレッスンでは冒頭に小話を交えてヨガ哲学についてシェアすることがを多いのですが、今日はいつもと少し志向を変えて、筋肉の話をシェアしました。
ヨガ(アーサナ)をする上で筋肉はとても大切な存在。そして筋肉の理解が深まるとアーサナも深まってくるのです。
まずは私たちが持ち合わせている筋肉の役割を改めて思い出してみました。大きく3つあります。
①骨を動かす
②発熱作用
運動すると体が熱く感じられるのは筋肉運動による発熱作用によるものです。
③ポンプ作用
筋肉のポンピング作用が血液やリンパの流れを促してくれます。よく筋肉が緊張し続けて固まってしまうと血液やリンパの流れが滞り冷えやむくみの原因になるという話、耳にしますよね。マッサージに行って筋肉をほぐしてもらった経験、きっと誰しもあるのではないでしょうか?この筋肉のポンプ作用を理解していれば、何もお金を払ってマッサージを受けに行かなくても、体(筋肉)をよく動かせばセルフメンテナンスができますね!(他人に施術してもらう気持ちよさやリラックス効果はさておき・・・)
こんな風に、アーサナを行う時に筋肉の役割を今より少し意識するだけで、アーサナの恩恵をより感じられるのではないでしょうか。
もう一つ視点を変えて、筋肉はどうやって動いているかという話もシェアしました。例えば肘を曲げるとか、腿をあげるとか、体のある部分を動かす時、”その”動きを促す筋肉を主動筋といいます。主動筋が収縮することにより”動き”が生まれます。ところが筋肉は決して単体で動くことはなく、主動筋が収縮する時は必ず、反対側の拮抗筋が弛緩しているのですね。例えば股関節を屈曲する時、腿の前側の筋肉(主動筋)が収縮すると、腿裏(ハムストリングス、拮抗筋)は緩むという具合に。
ちなみに”ヨガ”というと身体の柔らかさをイメージする方が多いようです。私もヨガを始める前は”ヨガは柔軟性のある人たちのためのもの”だと思っていました。(←だから私に向いてないと思ってた汗)だからこそ身体を柔らかくするために苦痛に耐えながらストレッチしなきゃ・・・とプレッシャーがかかってしまう気持ちもよくわかります、笑。ところがこの筋肉の仕組みを理解するようになって、柔軟性をアップさせるためには何より筋力が必要だということを知りました。例えばパスチモッタ・アーサナのような前屈。前屈が苦手な方は腿裏(ハムストリングス)が硬い場合が多いのですが、腿裏を緩めるには腿前の筋肉をアップをすることが必要なのです。ちなみに腿前の筋肉を鍛えるには立位のポーズがオススメです。言い換えれば、立位のポーズをしっかりすることが前屈を深める近道なのですね!
もう一度いいます。柔軟性をアップするには筋力が必要なのです。そう思うと、ヨガはストレッチというより筋トレですね!
こんな風に、今日は柔軟性を手に入れるために筋肉を意識して使う、生かしていくことをテーマにレッスンをしました。
柔軟性には筋力が必要・・・あら、もしかしたらそれって、優しくしなやかな心を手に入れるのに心の強さが必要なのと似ているのかもしれません。心と身体、つまるところ、おんなじですね☺︎
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